武田真一NHKアナウンサーが「クローズアップ現代」を降板しました。
大阪異動で単身赴任しているそうです。
武田真一アナはクローズアップ現代の新キャスターになったときに「最後の仕事」と意気込んでいました。
国谷裕子氏の降板は、「NHKが政権に忖度」したともっぱらの噂でした。
いったいどうして武田アナはクロ現を降板して大阪へ異動になり単身赴任することになったのか、調べてみましょう。
武田真一アナウンサーが「クローズアップ現代+」のキャスターに
武田真一アナウンサーが、NHKの看板番組「クローズアップ現代+」のキャスターになったのは2017年4月からです。
「+」の前身であるクローズアップ現代のキャスターは長く国谷裕子氏が務めていましたが、2016年3月17日の放送をもって降板しました。
前身のクローズアップ現代キャスター降板劇
国谷裕子(くにやひろこ)氏の降板は、当時の安倍政権と菅官房長官の不評を買ったせいで、NHKが忖度したと噂されました。
海外メディアでは「日本で放送者には政治的圧力がかけられている」という報道や、表現の自由を調査している視察の国際連合職員による批判が報道されましたが、国内メディアは沈黙。
日本の報道の自由の国際的な順位の急激な低下に、直接的につながる事件となりました。
新キャスター武田真一アナの意気込み
その国谷裕子氏を「仰ぎ見るようなジャーナリスト」と言う武田真一アナが、2017年4月から「クローズアップ現代+」の新キャスターに着任することになったときに、その意気込みをこんな風に語っています。
「NHKで最後の仕事だと思っている。できれば定年まで。その覚悟です」
引用:朝日新聞デジタル
NHK上層部による決定ふたたび
武田真一アナは名実ともにNHKのエースアナウンサーで、看板番組である「クローズアップ現代+」のキャスターを「最後の仕事」「できれば定年まで」と覚悟して取り組んでいました。
「クローズアップ現代+」の降板は、武田アナ本人にとって晴天の霹靂だったようです。
ところが今回の異動で、武田アナは単身赴任をすることになったらしく『あり得ない……』と嘆いていたそうです
引用:文春オンライン
看板アナウンサーであっても、サラリーマンである以上は会社の決定に従わなくてはならない、宮仕えのつらいところです。
クローズアップ現代+を降板する際、最後に武田真一アナは直筆のメッセージを発表しています。
皆さまへ 感謝をこめて…
武田キャスター直筆のメッセージです。#クロ現プラス #武田真一#クロ現卒業💐 pic.twitter.com/DNuP4fVUjk
— NHK「クローズアップ現代+」公式 (@nhk_kurogen) March 18, 2021
エースアナ東京を離れて大坂へ異動
「クローズアップ現代+」を降板させられた(本人の希望ではないでしょうから)武田真一アナは、大阪放送局へ異動を命じられました。
やり残したことがある気がします
武田真一アナ自身が予想もしなかった異動であっただろうことは、「やり残したことがある気がします」のメッセージに込められています。
武田キャスターからのメッセージ。
動画でもお届けします。#クロ現プラス #武田真一#クロ現卒業 🌸 pic.twitter.com/AIjPEEpmfK— NHK「クローズアップ現代+」公式 (@nhk_kurogen) March 18, 2021
そして、武田真一アナが言いたかったことをNHKはカットしてしまっています。
「民主主義は常に変わらずそこにあるものではなく、悪意によって容易に歪められる恐れがある」
「私たちメディアがそのプロセスをしっかり監視していく責任の重さを強く感じます」この部分が動画からカットされていた事を、大変残念に思います。
— 小手毬 (@kodemari_0401) March 18, 2021
切り取り、つぎはぎで印象操作をするのはメディアの常とう手段とはよく言われることですが、実力、人気ともナンバーワンのエースアナウンサーに対する、言葉を大切にする言葉のプロに対するこれ以上ない酷い仕打ちではありませんか。
大阪への異動は左遷ではない?
大阪放送局へ異動になったからと言って、必ずしも左遷ではない、「転勤を左遷扱いは失礼」と書いている評論家の方がいらっしゃいますが、それはさすがに無理筋というものでしょう。
大阪は東京と肩を並べる大都市であり大文化圏だ、と息巻いたところで、東京は日本の首都であり日本人の10人に一人が東京に住んでいるのです。
大阪と東京は同列だ、とは東京の人も大坂の人も言わないでしょう。
少なくともNHKにおいては、東京放送局が出世コースのど真ん中です。
評論家の方は、本人が忖度人事を否定しているから、とおっしゃいますが、武田真一アナが「忖度人事だと思う」と発言することが出来るとお思いなんでしょうか。
武田真一アナは多くを語らない
武田真一アナは多くを語りませんでした。
大阪放送局への異動を粛々と受け止めて、小籔千豊さんと並んで「ニュースきん5時」に出演しています。
その姿は清々しいくらいです。
<武田真一アナ>大阪での新番組スタートに「ホッとしています」 「ニュース きん5時」の特番放送(MANTANWEB)#Yahooニュースhttps://t.co/pzSjdqZxwZ
— イハナさん。 (@ihana45) March 5, 2021
堀潤さん、有働由美子さんのようにフリーになる道を塞がれた格好での大阪異動、武田真一アナの内心やいかにと思いますが、穏やかな佇まいは相変わらずでプロ意識の高さに脱帽します。
武田真一アナは局次長級エグゼクティブ・アナウンサー
武田真一アナは2017年に幹部管理職に当たるエグゼクティブ・アナウンサーに昇進していました。
これは部長級から局次長級への昇格だそうですが、それでもこの忖度人事に巻き込まれるのを止めることが出来なかった、ということになります。
もっと高いところからの天の声だったんでしょうか。
週刊誌報道は「自民党の二階俊博幹事長へのインタビューで不興を買った」「菅政権の怒りを買ったのが原因」と騒ぎ立てますが、今のところはまだ真相はわかりません。
単身赴任の理由
さて、大阪異動になった武田真一アナ、沖縄赴任の際には家族で沖縄に引っ越して、次男の小学校入学のタイミングで東京放送局に戻っていますが、大坂へは単身赴任しているそうです。
仲のいい家族で知られる武田アナと家族が、単身赴任を選んだ理由は何だったんでしょう?
武田真一アナの2人の息子は大学生?
武田真一アナの二人の息子さんたちは、公表されていませんがおそらく大学生くらいの年齢のようです。
その息子さんたち、長男が小学生と、次男が学齢前だったらしい2007年から2009年までの間、武田真一アナは志願して沖縄に家族で赴任していました。
志願の理由はわかりませんが、息子さんたちに沖縄での暮らしを体験させたいという父親としての判断もあったのかもしれません。
【今夜10時】沖縄が本土に復帰してきょうで45年。今夜の放送を前に、普天間基地の南にあるかつての激戦地や、ヘリコプター墜落事故があった沖縄国際大学、米軍施設の返還後にできたショッピングモールを訪れました。変わる沖縄、変わらない基地。沖縄の複雑さがよく見えます。(武田真一) pic.twitter.com/RTjBZc3zms
— NHK「クローズアップ現代+」公式 (@nhk_kurogen) May 15, 2017
故郷の熊本ではなくて、わざわざ沖縄に家族で赴任したというエピソードは、沖縄に寄り添い続ける武田真一アナの姿勢が口先ではないことを表しているように感じます。
息子さんたちの学業の中断より単身赴任
そして今回は大阪への異動、大学生ぐらいの年齢の息子さんたちは、父親と一緒に引っ越すと学業を中断することになってしまいます。
家族で引っ越すことは出来ないので、奥さまと息子さんたちは東京に残して、単身大阪へ赴任することにしたのではないでしょうか。
いかにも、家族思いの武田真一アナらしいと思ってしまいます。
息子さんたちが大学を卒業したら、奥さまは大阪に合流するでしょうか。
泣き虫で、すぐ涙ぐんでしまう武田真一アナが、大坂で寂しさに涙ぐんだりしていないことを祈ります。
NHKの男性アナウンサー情報です。
NHK、日本放送協会の人気男性アナウンサー、名物男性アナウンサーを、主に東京アナウンス室に在籍するアナウンサーの中からピックアップしてスポットライトを当てるコーナーです。
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